ダブル・スコープ (6619) 2019年度3Q 決算まとめ

概要 

 リチウムイオン二次電池用セパレータを専門に取り扱うメーカーであり、韓国での売上を伸ばしつつある。主要取引国は中国と韓国であり売上高の8割を占めている。EV自動車向けにも注力している。

業績予測

通期業績(単位:百万円)

 通期業績予想は、売上高が前年比48.9%増の130憶円、営業利益は26億円の赤字となり赤字幅が縮小するとしています。

決算期 売上高 営業益 経常益 純利益 利益率
2016.12 9,048 21.5% 2,370 19.6% 2,479 20.7% 1,945 6.3% 26.2%
2017.12 9,517 5.2% 274 -88.4% -108 赤転 -119 赤転 2.9%
2018.12 8,731 -8.3% -3,348 赤転 -3,305 赤拡 -2,861 赤拡 -38.3%
予想 13,000 48.9% -2,600 赤縮 -3,400 赤拡 -3,000 赤拡 -20.0%
四半期業績(単位:百万円)

 3Qでは、売上高が前年同期比47.6%増の30億26百万円となり、営業利益は減価償却費、人件費、開発費及びサンプル費が増加したことにより9億6百万円の赤字となりましたが、赤字幅は縮小しています。

2018.12 売上高 営業益 経常益 純利益 利益率
1Q 2,136 -0.7% -172 赤転 -238 赤転 -175 赤転 -8.1%
2Q 2,091 -10.6% -703 赤拡 -394 赤拡 -345 赤拡 -33.6%
3Q 2,050 -16.1% -861 赤拡 -937 赤拡 -833 赤拡 -42.0%
4Q 2,454 -5.0% -1,612 赤転 -1,736 赤拡 -1,508 赤拡 -65.7%
2019.12 売上高 営業益 経常益 純利益 利益率
1Q 2,601 21.8% -1,316 赤拡 -1,404 赤拡 -1,202 赤拡 -50.6%
2Q 3,197 52.9% -1,099 赤拡 -1,371 赤拡 -1,264 赤拡 -34.4%
3Q 3,026 47.6% -796 赤縮 -1,106 赤拡 -738 赤縮 -26.3%

セグメント情報

売上構成(2019.09)

 同社のセグメントは、リチウムイオン二次電池用セパレータ事業の単一セグメントとなっています。

取引先別売上高(単位:百万円) 

 2019年度1‐9月期における取引先別売上構成は、Samsung SDIグループが37.2%、LG CHEM.グループが25.8%、東北村田製作所グループが13.2%、その他が23.8%となっています。 

特に、2019年12月期決算の売上高に占めるSamsung SDIグループの割合が非常に大きくなっており、四半期毎に売上高は増加傾向にあります。

2018.12 1Q 2Q 3Q 4Q 通期
LG CHEM.グループ 1,009 39.4% 1051 30.9% 955 -3.0% 958 8.5% 3,973 17.0%
Samsung SDIグループ
東北村田製作所グループ 290 -19.7% 367 -12.4% 210 -33.3% 451 18.1% 1,318 -10.8%
東莞市旭冉電子有限公司 470 -29.2% 204 -73.8% 147 -81.4% 155 -82.4% 976 -68.7%
EVE Energy Co., Ltd. 250 240 213 206 909
2019.12 1Q 2Q 3Q 4Q 通期
LG CHEM.グループ 1,030 2.1% 771 -26.6% 473 -50.5% 2,274 -24.6%
Samsung SDIグループ 611 1102 1573 3,286
東北村田製作所グループ 494 70.3% 448 22.1% 220 4.8% 1,162 34.0%
東莞市旭冉電子有限公司
EVE Energy Co., Ltd.

 

地域別売上高

 2018年度12月期における地域別売上構成は、日本が16%、韓国が55.8%、中国が26.6%、欧米が1.5%となっています。

 売上高は、日本が前年比7.8%減収、韓国が39.7%増収、中国が48.1%減収、欧米が321.9%増収となり、主要取引国が中国から韓国にシフトしています。

決算期 日本 韓国 中国 欧米
2017.12 1,519 3,488 4,477 32
2018.12 1,400 -7.8% 4,872 39.7% 2,323 -48.1% 135 321.9%

会社サイト

https://w-scope.co.jp/