今回は、株式の割高・割安を見極めるうえで重要なテクニカル指標であるストキャスティクスとRSIの使い方と応用について解説していきたいと思います。
ストキャスティクスとRSIとは
ストキャスティクスとRSIは、株価が割高か割安かを判断するための指標であり、一般的に20%以下が割安、70%以上が割高と言われています。
ストキャスティクスとRSIの違い
ストキャスティクスとRSIの違いは、時間軸の違いにあります。ストキャスティクスが短期的な目先の値動きを基に算出されているのに対し、RSIはより長期的な目線で算出されています。
つまり、ストキャスティクスのチャートの方がRSIより上下変動が激しいため短期トレードをする場合はRSIよりも重要度が増すのです。
一方、RSIの場合は、より長期的な目線で指標が算出されているため、そのチャートはストキャスティクスはよりもなだらかで上下の変動はあまりありません。
RSIが上下に大きく振れた場合は好機
前述の通り、RSIはめったに上下変動しないため使用頻度は少ないですが、これが20%を下回って下落してきた場合は絶好の投資チャンスとなる場合があります。
日経平均を例にすると、2018年12月26日に日経平均は18,948円の安値を付けました。この時、ストキャスティクスは1週間前から20%を大幅に下回っており、これだけ見て投資してしまうと年末の大暴落に巻き込まれてしまいます。
そこで重要となるのがRSIの値動きです。12月26日にRSIが20%を下回っており、この時に買いの手を入れると最高のタイミングで投資できていることがわかると思います。
まとめ
以上より、RSIとストキャスティクスは、適切な投資判断をするうえで非常に重要な指標であり、その違いを正確に理解することで勝率を高めることができます。
しかし、より確度を高めるためには、これら指標のみを参考にするのではなく、様々なテクニカル指標と比較し総合的に判断するようにしましょう。