概要
半導体の設計・開発を手掛けるメーカーであり、CPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理装置)、APU(CPUとGPUの複合型チップ)などの製品の開発・生産を手掛ける。デスクトップ向けCPU「Ryzen」やサーバー向けの「EPYC」、GPU「Radeon」などの新製品もリリースしており、2020年1月6日に新製品の薄型軽量ノートPC向けCPU「Ryzen 4000U」シリーズを発表している。
業績推移
通期業績(単位:百万ドル)
2019年度12月期決算では、売上高が前年比4.0%増の67億31百万ドル、営業利益が39.9%増の6億31百万ドル、純利益が1.2%増の3億41百万ドルとなり、売上高営業利益は前年7.0%→9.4%に改善しました。
決算期 売上高 営業益 純利益 EPS 利益率
2017.12 5,253 127 -33 -0.03 2.4%
2018.12 6,475 451 337 0.32 7.0%
2019.12 6,731 631 341 0.30 9.4%
四半期業績(単位:百万ドル)
第2四半期決算では、売上高が前期同期比26.2%増の19億3200万ドル、営業利益が193.2%増の1億7300万ドル、純利益が348.6%増の1億5700万ドルとなり、売上高営業利益率は前年同期3.9%→9.0%と大幅に改善しました。
決算期 | 売上高 | 営業益 | 純利益 | EPS | 利益率 |
---|---|---|---|---|---|
19.Q2 | 1,531 | 59 | 35 | 0.03 | 3.9% |
19.Q3 | 1,801 | 186 | 120 | 0.11 | 10.3% |
19.Q4 | 2,127 | 348 | 170 | 0.15 | 16.4% |
20.Q1 | 1,786 | 177 | 162 | 0.14 | 9.9% |
20.Q2 | 1,932 | 173 | 157 | 0.13 | 9.0% |
前年同期比 | 26.2% | 193.2% | 348.6% | 333.3% | - |
セグメント情報
売上構成
売上構成は、主力のコンピューティング&グラフィックスが70%、エンタープライズ、エンベデッド、セミカスタムが30%となっています。
事業別業績推移(単位:百万ドル)
・コンピューティング&グラフィックス(CG)
第2四半期決算では、主力のコンピューティング&グラフィックス(CG)の売上高が前年同期比45.4%増収、営業利益が809.1%増収、売上高営業利益率が前年同期2.3%→14.6%と大幅に改善しました。
百万ドル | 19.Q2 | 19.Q3 | 19.Q4 | 20.Q1 | 20.Q2 | 前年同期比 |
---|---|---|---|---|---|---|
売上高 | 940 | 1,276 | 1,662 | 1,438 | 1,367 | 45.4% |
営業益 | 22 | 179 | 360 | 262 | 200 | 809.1% |
利益率 | 2.3% | 14.0% | 21.7% | 18.2% | 14.6% | - |
・エンタープライズ、エンベデッド、セミカスタム(EESC)
エンタープライズ、エンベデッド、セミカスタム(EESC)の売上高は、前年同期比4.4%減収、営業利益が62.9%減収となり、売上高営業利益率は15.1%→5.8%と大幅に悪化しました。
百万ドル | 19.Q2 | 19.Q3 | 19.Q4 | 20.Q1 | 20.Q2 | 前年同期比 |
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売上高 | 591 | 525 | 465 | 348 | 565 | -4.4% |
営業益 | 89 | 61 | 45 | -26 | 33 | -62.9% |
利益率 | 15.1% | 11.6% | 9.7% | -7.5% | 5.8% | - |