アイビーエム (IBM) 2020年度第2四半期(Q2)決算まとめ


基本情報チャートテクニカル分析


概要

 「データ」、「クラウド」、「エンゲージメント」を戦略事業とし、175か国以上で事業を展開している多国籍企業。クラウド事業強化のため、2018年10月にオープンソースソフト大手「レッドハット」を買収しており、業績回復の成長ドライバーとなることが期待されている。

業績推移

通期業績(百万ドル)

 2019年度12月期決算では、売上高が前年比3.1%減の771億4700万ドル、営業利益が10.4%減の101億6600万ドル、純利益が8.1%増の94億3100万ドルとなり、売上高営業利益率は前年14.3%→13.2%に鈍化しました。

決算期売上高営業益純利益EPS利益率
2017.1279,13911,4005,7536.1414.4%
2018.1279,59111,3428,7289.5214.3%
2019.1277,14710,1669,43110.5613.2%
前年比-3.1%-10.4%8.1%10.9%-
四半期業績(百万ドル)

 20年度第2四半期決算では、売上高が前年同月比5.4%減の181億2300万ドル、営業利益が43.2%減の15億7100万ドル、純利益が45.5%減の13億6100万ドルとなり、売上高営業利益率は前年同期14.4%→8.7%と大幅に悪化しました。

業績推移利益率

決算期売上高営業益純利益EPS利益率
19.Q219,1612,7682,4982.8114.4%
19.Q318,0281,5221,6721.878.4%
19.Q421,7773,9933,6704.1118.3%
20.Q117,571-491,1751.31-0.3%
20.Q218,1231,5711,3611.528.7%
前年同期比-5.4%-43.2%-45.5%-45.9%-

セグメント情報

売上構成(2019.12)

事業別売上構成は、クラウド&コグニティブソフトウェア(CCS)が30.1%、グローバルビジネスサービス(GBS)が21.6%、グローバルテクノロジーサービス(GTS)が35.5%、システムが9.9%、グローバルファイナンシング(GF)が1.8%、その他が1.2%となっています。

事業別売上高(百万ドル)

 20年度第2四半期決算では、クラウド&コグニティブソフトウェア(CCS)の売上高が前年同期比3.3%増収、グローバルビジネスサービス(GBS)が7.3%減収、グローバルテクノロジーサービス(GTS)が7.6%減収、システムが5.6%増収、グローバルファイナンシング(GF)が24.5%減収、その他が89.1%減収となりました。

セグメント19.Q219.Q319.Q420.Q120.Q2前年同期比
CCS5,5635,2807,2385,2385,7483.3%
GBS4,1974,1174,2434,1363,890-7.3%
GTS6,8376,7006,9496,4676,316-7.6%
システム1,7531,4813,0421,3681,8525.6%
GF351343301299265-24.5%
その他46010746250-89.1%
合計19,16118,02821,77717,57118,123

ポイント

 クラウド&コグニティブソフトウェア部門の売上高が、IBMのクラウドやソフトウェア販売に「レッドハット」の業績寄与により全体の業績を牽引しました。成長ドライバーとして期待されていることから、今後の業績回復が本物であるかどうかに注目が集まります。

企業サイト

https://www.ibm.com/jp-ja

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