インテル (INTC) 2020年度Q1 決算 まとめ


基本情報チャート


概要

 半導体大手メーカーであり、提供するCPUはPC市場で高いシェアを誇る。モバイル向け半導体に出遅れたことから、クラウドやデータセンター、車載向けなど他分野の強化を目指している。 

業績推移

通期業績(百万ドル)

 2019年12月期決算は、売上高が前年比1.6%増の719億65百万ドル、営業利益が5.5%減の220億35百万ドル、純利益が210億48百万ドルと横ばいとなり、売上高営業利益率は前年32.9%→30.6%に鈍化しました。

決算期 売上高 営業益 純利益 利益率
2017.12 62,761 5.7% 18,050 40.2% 9,601 -6.9% 28.8%
2018.12 70,848 12.9% 23,316 29.2% 21,053 119.3% 32.9%
2019.12 71,965 1.6% 22,035 -5.5% 21,048 0.0% 30.6%
四半期業績(百万ドル)

 20年度第1四半期決算では、売上高が前年同期比23.5%増の198億2800万ドル、営業利益が68.6%増の70億3800万ドル、純利益が42.5%増の56億6100万ドルとなり、売上高営業利益率は前年同期26.0%→35.5%に改善しました。

業績推移利益率

2019.12 売上高 営業益 純利益 利益率
Q1 16,061 0.0% 4,174 -6.6% 3,974 -10.8% 26.0%
Q2 16,505 -2.7% 4,617 -12.4% 4,179 -16.5% 28.0%
Q3 19,190 0.1% 6,447 -12.3% 5,990 -6.4% 33.6%
Q4 20,209 8.3% 6,797 9.2% 6,905 32.9% 33.6%
2020.12 売上高 営業益 純利益 利益率
Q1 19,828 23.5% 7,038 68.6% 5,661 42.5% 35.5%

セグメント情報

売上構成(2019.12)

 売上構成は、クライアント・コンピューティング(CCG)51.6%、データセンター向け(DCG)が32.6%、IoTが6.5%、ノン・ボラタイル・メモリーソリューション(NSG)が6.1%、プログラマブルソリューション(PSG)が6.1%、その他が2.8%となっています。

事業別売上高(百万ドル)

 20年度第1四半期決算では、主力のクライアント・コンピューティング(CCG)事業の売上高が前年同期比13.8%増収、データセンター向け(DCG)が42.7%増収、IoTが1.6%増収、ノン・ボラタイル・メモリーソリューション(NSG)が46.2%増収、プログラマブルソリューション(PSG)が6.8%増収、その他が24.5%増収となりました。

クライアント・コンピューティング(CCG)データセンター向け(DCG)IoTノン・ボラタイル・メモリーソリューション(NSG)プログラマブルソリューション(PSG)利益率(%)

セグメント 19.Q1 19.Q2 19.Q3 19.Q4 20.Q1 前年同期比
CCG 8,586 8,841 9,709 10,010 9,775 13.8%
DCG 4,902 4,983 6,383 7,213 6,993 42.7%
IoT 1,119 1,187 1,234 1,160 1,137 1.6%
NSG 915 940 1,290 1,217 1,338 46.2%
PSG 486 489 507 505 519 6.8%
その他 53 65 67 104 66 24.5%
合計 16,061 16,505 19,190 20,209 19,828 23.5%
地域別売上構成(2019.12)

地域別売上構成は、中国(香港含む)が27.8%、シンガポールが21.7%、米国21.7%、台湾14.0%、その他14.7%となっています。

地域別売上推移(百万ドル)

2019年12月期の地域別売上高は、中国が前年比6.4%増収、シンガポールが1.6%増収、米港が9.2%増収、台湾が5.5%減収、その他が9.0%減収となりました。

地域 2017.12 2018.12 2019.12 前年比
中国(香港含む) 14,796 18,824 20,026 6.4%
シンガポール 14,285 15,409 15,650 1.6%
米国 12,543 14,303 15,617 9.2%
台湾 10,518 10,646 10,058 -5.5%
その他 10,619 11,666 10,614 -9.0%
合計 62,761 70,848 71,965 1.6%

ポイント

業績を牽引したのは、同社のデータセンター向け部門であり、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)やマイクロソフトのほか、中国のアリババ集団と百度(バイドゥ)といったハイパースケーラーは、データセンター向けにインテル製半導体を採用している。

企業サイト

https://www.intc.com/investor-relations/default.aspx

 

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