ザイリンクス（XLNX) 2021年度 第1四半期 （Q1) 決算まとめ

概要

　購入後にプログラミングを自由に設定できる半導体FPGAの開発元として知られており、アマゾンドットコムや中国アリババGがクラウド事業でそれを採用している。主力である通信事業では中国と韓国の５G施設配備向けが好調であり、５G関連銘柄の代表格として注目されている。　

業績予測

通期業績（単位：百万ドル)

　2020年3月期決算では、売上高が前年比3.4%増の31億6200万ドル、営業利益が17.2%減の7億9200万ドルとなり、売上高営業利益率は前年31.3%→25.0％に悪化しました。 

決算期	売上高	営業益	純利益	EPS	利益率
2017.03	2,467	686	464	2.34	27.8%
2018.03	3,059	957	889	1.8	31.3%
2019.03	3,162	792	792	3.47	25.0%
前年比	3.4%	-17.2%	-10.9%	92.8%	-

四半期業績（単位：百万ドル)

　21年度第1四半期決算では、売上高が前年同期比14.5%減の7億2700万ドル、純利益が61.0%減の9400万ドルとなり、売上高営業利益率は前年同期29.5％→24.2％に悪化しました。

決算期	売上高	営業益	純利益	EPS	利益率
20.Q1	850	251	241	0.94	29.5%
20.Q2	833	204	227	0.89	24.5%
20.Q3	723	159	162	0.64	22.0%
20.Q4	756	178	162	0.65	23.5%
21.Q1	727	176	94	0.38	24.2%
前年同期比	-14.5%	-29.9%	-61.0%	-59.6%	-

セグメント情報

製品別売上構成（2019.03)

　「最新製品」での取扱製品は、Alveo、UltraScale+、UltraScale、7 シリーズが対象となっており、「コア製品」では、Virtex-6、Spartan-6、Virtex-5、CoolRunner-II、Virtex-4、Virtex-II、Spartan-3、Spartan-2、XC9500 製品ファミリ、コンフィギュレーション ソリューション、ソフトウェアおよびサポート/サービスが対象となっています。

事業別売上推移（前年同期比）

　21年度第1四半期決算では、最新製品の売上高が前年同期比16％減収、コア製品は12％減収となりました。決算短信には実績のデータがないため前年同期比のみ掲載しています。

セグメント	20.Q1	20.Q2	20.Q3	20.Q4	21.Q1
最新製品	53%	29%	-4%	-6%	-16%
コア製品	-13%	-19%	-21%	-14%	-12%

エンド マーケット別売上構成（2020.03）

　エンドマーケット別売上構成は、A&D/インダストリアル/TMEが41.1％、車載/放送/民生機器が16.0%、ワイヤード/ワイヤレスが34.2%、データセンターが8.5％、チャンネルが1％未満となっています。

エンドマーケット別売上高（単位：百万ドル)

　21年度第1四半期決算でのエンドマーケット別売上高は、A&D/インダストリアル/TMEが前年同期比2.4％減収となり、車載/放送/民生機器が28.6％減収、ワイヤード/ワイヤレスが33.2％減収、データセンターが103.5％増収となりました。

事業	20.Q1	20.Q2	20.Q3	20.Q4	21.Q1	前年同期比
A&D/インダストリアル/TME	334	302	288	375	326	-2.4%
車載/放送/民生機器	124	132	135	117	89	-28.6%
ワイヤード/ワイヤレス	350	321	228	185	234	-33.2%
データセンター	42	81	69	78	86	103.5%
チャンネル	-0.4	-1.9	4.2	1.8	-7.5	1775.0%
合計	849.6	833.4	723.5	756.2	726.7	-14.5%

地域別売上構（前年同期比）

　21年度第1四半期決算では、北米の売上高が前年同期比6％減収、主力のアジア太平洋が9%減収、欧州が39％減収、日本が18％減収となりました

地域	20.Q1	20.Q2	20.Q3	20.Q4	21.Q1
北米	3%	12%	-10%	27%	-6%
アジア太平洋	42%	29%	-6%	-28%	-9%
欧州	16%	-19%	-19%	-11%	-39%
日本	20%	-8%	-4%	-4%	-18%

企業サイト

http://investor.xilinx.com/