エーティー・アンド・ティー (T) 2020年12月期 第1四半期(Q1)決算 まとめ


基本情報チャート


概要

米国最大の通信会社であり、ベライゾンとともに米国2大通信会社と言われている。18年6月にタイム・ワーナーを買収しており、メディア事業を強化している。

業績推移

通期業績(単位:百万ドル)

 2019年12月期決算では、売上高が前年比6.1%増の1811億9300万ドル、営業利益は7.1%増の279億5500万ドル、純利益は24.9%減の149億7500万ドルとなり、売上高営業利益率は前年15.3%→15.4%と横ばいとなりました。

決算期 売上高 営業益 純利益 利益率
2018.12 170,756 6.4% 26,096 30.7% 19,953 -33.1% 15.3%
2019.12 181,193 6.1% 27,955 7.1% 14,975 -24.9% 15.4%
四半期業績(単位:百万ドル)

  20年度第1四半期決算では、新型コロナウイルス対策でスポーツ試合がキャンセルされたことからテレビ広告収入が減り、映画館閉鎖で映画収入も減ったことから、売上高が前年同期比4.6%減の427億7900万ドル、営業利益が3.5%増の74億8600万ドル、純利益が14.1%増の49億6300万ドルとなり、売上高営業利益率は前年同期16.1%→17.5%に改善しました。

業績推移利益率

2019.12 売上高 営業益 純利益 利益率
Q1 44,827 17.8% 7,233 16.6% 4,348 -8.6% 16.1%
Q2 44,957 15.3% 7,500 16.0% 3,974 -24.3% 16.7%
Q3 44,588 -2.5% 7,901 8.7% 3,949 -18.0% 17.7%
Q4 46,821 -2.4% 5,321 -13.6% 2,704 -47.3% 11.4%
2020.12 売上高 営業益 純利益 利益率
Q1 42,779 -4.6% 7,486 3.5% 4,963 14.1% 17.5%

セグメント情報

事業別売上構成(2019.12)

 事業別売上構成は、コミュニケーションが76.4%、ワーナーメディアが18.0%、ラテンアメリカが3.7%、Xandrが1.1%、コーポレートが1%未満となっています。

事業別売上推移(単位:百万ドル)

 20年度第1四半期決算では、コミュニケーション部門の売上高が前年同期比2.6%減収、ワーナーメディア部門が12.2%減収、ラテンアメリカが7.5%減収、広告事業を手掛けるXandrが14.8%増収となりました。

コミュニケーションワーナーメディアラテンアメリカXandrコーポレート
 

セグメント 19.Q1 19.Q2 19.Q3 19.Q4 20.Q1 前年同期比
コミュニケーション 35,169 35,267 35,401 36,522 34,249 -2.6%
ワーナーメディア 8,379 8,350 7,846 8,924 7,359 -12.2%
ラテンアメリカ 1,718 1,757 1,730 1,758 1,590 -7.5%
Xandr 426 485 504 607 489 14.8%
コーポレート 391 420 407 385 388 -0.8%

コミュニケーション部門  詳細(単位:百万ドル)

 20年度第1四半期のコミュニケーション部門の売上高は、売上高のほぼ半分を占めるモビリティが前年同期比0.2%増収、エンターテイメントグループが7.2%減収、Business wirelineが2.3%減収となりました。

セグメント 19.Q1 19.Q2 19.Q3 19.Q4 20.Q1 前年同期比
モビリティ 17,363 17,292 17,701 18,700 17,402 0.2%
エンターテイメントグループ 11,328 11,368 11,197 11,233 10,515 -7.2%
Business Wireline 6,478 6,607 6,503 6,589 6,332 -2.3%
合計 35,169 35,267 35,401 36,522 34,249 -2.6%

 契約件数(千人)

 20年度第1四半期決算でのモバイルサブスクライブ契約件数は、前年同期比9.4%増の1億6920万人に増加しました。

契約件数(千人) 19.Q1 19.Q2 19.Q3 19.Q4 20.Q1 前年同期比
モバイルサブスクライブ 154,670 158,622 162,300 165,889 169,198 9.4%

企業サイト

https://investors.att.com/financial-reports/quarterly-earnings/2020

 

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