ゼネラル・モーターズ (GM) 2020年12月期 第1四半期 (Q1) 決算まとめ


基本情報チャートテクニカル分析


概要

 リーマンショック後の2009年に一度経営破綻したが、米政府資本の新会社に優良資産を移管、翌年2010年に再上場を果たす。「キャデラック」や「シボレー」などのブランドで乗用車やピックアップトラックの製造・販売を手掛け、2016年にクルーズ・オートメーション(GMクルーズ)を買収し自動運転技術の開発に注力している。孫正義率いるソフトバンクビジョンファンドが、2018年にGMクルーズへの出資を決定したことでも知られている。

業績推移

通期業績(百万ドル)

2019年12月期決算では、売上高が前年比6.7%減の1372億3700万ドル、純利益が16.0%減の67億3200万ドル、希薄化後EPSが4.62ドルとなり、売上高営業利益率は前年3.0%→4.0%に改善しました。

決算期売上高営業益純利益EPS利益率
2017.12145,5888,661-3,864-2.655.9%
2018.12147,0494,4458,0145.613.0%
2019.12137,2375,4816,7324.624.0%
前年比-6.7%23.3%-16.0%-17.6%-

四半期業績(百万ドル)

 2020年12月期第1四半期決算では、利益率の高い「シボレー・シルバラード」や「GMCシエラ」の販売好調がであったことから、売上高が前年同期比6.2%減の327億900万ドルとなり市場予想を上回りました。純利益は86.4%減の2億9400万ドル、希薄化後EPSが0.17ドルとなったが、一時項目を除く1株利益は0.62ドルと、アナリスト予想(0.30ドル)を上回りました。売上高営業利益率は前年同期3.6%→2.0%に鈍化しました。

業績推移利益率

決算期売上高営業益純利益EPS利益率
19.Q134,8781,2442,1571.53.6%
19.Q236,0602,4872,4181.686.9%
19.Q335,4732,3042,3511.626.5%
19.Q430,826-554-194-0.16-1.8%
20.Q132,7096572940.172.0%
前年同期比-6.2%-47.2%-86.4%-88.7%-

セグメント情報

事業別売上構成(2019.12)

 事業別売上構成は、自動車事業が89.3%、GMフィナンシャル事業が10.6%、クルーズ事業が1%未満となっています。

事業別売上推移(百万ドル)

 第1四半期決算でだの事業別売上高は、自動車事業が前年同期比6.8%減収、クルーズ事業が横ばい、GMフィナンシャル事業が1.6%減収となりました。

セグメント19.Q119.Q219.Q319.Q420.Q1前年同期比
自動車31,26132,42531,81727,19429,149-6.8%
クルーズ25252525250.0%
GMフィナンシャル3,6203,6393,6593,6363,561-1.6%
調整額-28-29-28-29-26-7.1%
合計34,87836,06035,47330,82632,709-6.2%

セグメント別営業利益(百万ドル)

 第1四半期でのセグメント別営業利益推移は、米国市場でピックアップトラックの販売が好調であったことから、GMノースアメリカが前年同期比15.7%増収、GMインターナショナルが赤字転落、クルーズが赤字幅拡大、GMフィナンシャルが35.9%減収となりました。

セグメント19.Q119.Q219.Q319.Q420.Q1前年同期比
GMノースアメリカ1,8963,0223,0232632,19415.7%
GMインターナショナル31-48-65-120-551-1877.4%
クルーズ-169-279-251-305-22834.9%
GMフィナンシャル359536711498230-35.9%
合計2,1173,2313,4183361,645-22.3%
 

企業サイト

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