株式投資で勝てる TOB(公開買い付け)を狙った短期トレード


今回は、TOB(株式公開買い付け)銘柄を狙った短期トレードでどのように収益を稼ぐか解説していきたいと思います。

TOB(株式公開買い付け)

 TOB(株式公開買い付け)とはA社がB社の株の一部またはその全てを買い付けることを言います。通常、TOBは現在の株価にプレミアムを上乗せして行われます。これが発表された企業の株価は、TOB価格に近づくように急上昇し、時には連日ストップ高となる場合があります。

 TOBには「敵対的TOB」と「友好的TOB」があり、敵対的TOBとは、買収される側が株の買い集めに同意していないにもかかわらず、一方的に株式の買い付けを宣言することであり、友好的TOBは、M&Aなど企業同士が同意した上で行われます

TOBとIPO(新規公開株式)の違い

 IPOの場合、一顧客当たりの年間配分回数が各証券会社で決まっているので、年に何回も抽選に当たることはありません。

 また、各証券会社ごとに取り扱い銘柄、配分株数などが異なっています。お得意様優先で案内が行われるので、一般の人が当てるにはハードルが高くなっています。

 しかし、TOB銘柄の場合、対象銘柄がストップ高し買い注文が殺到していると比例配分という方式を取って抽選が行われます。これは、ある顧客に優先して配分するというものではないので、誰でも抽選に当たるチャンスがあります。

 

TOB対象株数に注意

 TOBには、すべての株式を取得するものと、発行済み株式の一部を取得する2種類が存在します。発行済み株式のすべてをTOBする場合は、株価は必ずTOB価格まで上昇しますが、部のみの買い付けの場合は、必ずしもそこまで株価が上昇しない場合がありますので注意が必要です。また、一部の場合は、発表から買い付けまでの期間が数か月かかるときもあります。

 

TOBは利益をたたき出すチャンス

 株式投資は、元本保証ではないためリスクが常に付きまといますが、TOB対象銘柄は短期的に莫大な利益をつかむチャンスとなります。

 例えば、直近市場を騒がせたデサントの場合、伊藤忠商事とその完全子会社であるBSインベストメントは31日、デサント株に対するTOBを上限721万株で、買付期間は1月31日から3月14日までと発表しました。この時のTOB価格は2,800円でした。1/30日の終値は1,871円であり、その後TOB価格2,800円にサヤ寄せする形で急上昇しました。

 しかし、1,871円の円の株の制限値幅は400円なので、翌日は2,271円までしか上がりません。つまり、ここで買い付けることに成功すると、その翌日2,771円で売却することができ、500円の利益を抜くことができるのです。

 

 

TOBの抽選に当たり易くするためには

①中小証券会社の口座を開設する

 TOB銘柄を手に入れるためには、できるだけ多くの証券会社に口座を設けることです。特にい目は大手以外の証券会社です。中・小証券ほどTOB狙いの人は少なくなりますので、当選確率は格段に上がります。

②朝の9時までに発注する

 比例配分による株の抽選は、寄付きまでに発注した人を優先に行われます。TOB情報をつかんだらすぐに注文を出すようにしましょう。

まとめ

 TOBは個人投資家にとってチャンスとなります。特に、金融知識が必要なわけでもなくローリスクで始めることができるので、やり方さえ間違わなければ勝負に勝つことができるのです。もちろん、好条件でのTOBはめったにありませんが、これから投資を始める方、仕事で忙しい方でも簡単に取り組めますので、積極的に口座開設を進めいざという時のために資金をプールしておきましょう。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です