NYダウ今年最大の下げ幅、下落し続ける日経平均の底値を予測

NYダウ大幅下落の原因

 米中貿易戦争が激化するとの懸念から、NYダウは今年最大の下げ幅である747ドル安の25717.74ドルとリスク回避の動きが大きくなってきています。主な原因は以下の通りです。

 

  1.  米国は、中国の輸入品3000億ドル(約32兆円)に対して10%の追加関税を課す関税第4弾を明らかにしており、期限を9/1と発表。
  2.  人民元が対ドルで約11年ぶりの安値を付け、1ドル=7元台まで下落。中国政府は、為替が7元台にならないように値動きを注視していたと思われていただけに、通貨安を容認したとの見方が広がった。

 

 これにより、日経平均先物は500円近く大幅に下落しており、どこまで下落するのか予測しづらい状況となっています。このような時こそ冷静に底値を予測する必要があり、過去の経験則を用いる必要があります。

 

日経平均理論値から底値目途を予測

 下記表は、日経平均の理論値を計算したものであり、現在はPER 11~12倍の範囲内で推移しています。ここから判断するとPER 11倍の水準である19464円がいったんの底値の目途となります。また、PBR 1倍の水準であるBPS=19923円も意識されるラインなので、底値予想の際は様々な指標を用い総合的に判断するようにしましょう。

日付 日経平均 PER PBR EPS 前日比 PER11 PER12 BPS
2019/8/5 20,720.29 11.71 1.04 1,769.45 -0.40% 19,464 21,233 19,923